気になった看板類

ちょっと気になった看板類(110)

本シリーズの"97回で、「ジョイント」というスーパーマーケットの袋に、「foods market joint fresh foodds」と記載されているのに首を傾げたことがあります。写真左

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先日、このスーパーマーケットで買い物をして袋を見ると、「foods market joint fresh foods」となっています。写真右。「foodds」が「foods」に変更されています。やはり、「おかしいよ」という客がいたため訂正したのでしょうか。

英語のつづりが間違っていたからといって、袋を廃棄するほどのミスではありません。誰でもやらかしそうなミスではあります。

前回、「ちょっと気になった看板類(109)」;

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ちょっと気になった看板類(109)

西鉄久留米駅の構内に喫茶店があります。コーヒーが安く、クッキーもおいしいのでよく入ります。店の名前は「Cafete カフェティ」です(「te」の「e」の上にアクサンテギュが付けられています)。

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フランス語でお茶は「the」(「e」の上にアクサンテギュが付けられます。発音は「テ」です)。店名のアルファベット表示の後から二番目に「h」を挿入すれば正しい綴りになります。英語では「cafe」と「cafe」(「e」の上にアクサンテギュが付けられます)の両方が使われますフランス語では後者のみです。

「Cafe」は英語だと判断できます。そうするとアルファベット店名の後は「tea」とするのがふつうです。そうすると日本語表記の「カフェティ」とうまく対応します。

最近はコミュニティ、シティと長音にしないことが多いのですが、は「ティー」、「ティ」の両方があります。

いろいろ書きましたが、なんとなく落ち着かない表記です。「固有名詞だからどうにでも表記できる」と反駁されたら何とも言えませんが…。

前回、「ちょっと気になった看板類(108)」

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ちょと気になった看板類(108)

久留米市や福岡市のバスはほとんどが西鉄バスです。たぶん福岡県の他の都市も同様でしょう。

バス停に掲げてある時刻表に目がいきました。「平日 Weekdays」、「土曜 Saturdays」(「日曜 Sundays」は写真に写っていません)と英語は複数形になっています。「平日、土曜、日曜はどの日も表のとおりの時刻でバスは運行します」の意味ですから、every Weekday、every Saturday、every Sundayとなるはずです。ここではそれぞれ  every を省略していて集合的な意味はないので複数にする必要はないでしょう。

 

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ちょっと気になった看板類(106)

我が家では、「シャボン玉浴用」という石けんを使っています。刺激が少ないうえに、減りがすくなくとても経済的でもあります。

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気になったのは石けんの品質ではなく、石けんに付けられた名前です。「シャボン玉浴用」と表示されているので、石けんの商品名は、「シャボン玉」というのでしょう。

商品にはいろいろな種類があります。特定の商品を際立てさせるために名前を付けます。例えば、米の「あきたこまち」、いちごの「とよみつひめ」、いちごの「あまおう」などです。

石けんに「シャボン玉」と名前を付けてもおかしくはないのですが……。

もともと「シャボン」は、ポルトガル語・スペインご由来の石けんという意味です。「シャボン玉」は、「石けんを水に溶かし、その水滴を細い管の一方の口につけ、これを他方の口から吹いて生じさせる気泡」(「広辞苑」)です。

何かしっくりこないのは、「シャボン」と「石けん」の意味が近すぎるからではないでしょうか。

製造販売しているのは、「シャボン玉石けん株式会社」です。名前からはシャボン玉を作るための石けんを製造する会社とも考えることができます。「シャボン」を石けんに置き換えてみると、「石けん玉石けん株式会社」となりますし、石けんをシャボンの置き換えてみると、「シャボン玉シャボン株式会社」となります。いずれも不自然です。

「別におかしくはないよ」という意見もありそうです。それは、「シャボン玉」という単語がすでに「シャボン+玉」という複合語ではなく単一の単語として意識されているからではないでしょうか。

うまく説明できませんが、何か気になる表現です。

「前回」、「ちょっと気になった看板類(105)」

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ちょっと気になった看板類(105)

久留米市の大通りを歩いていたら下の看板が目に入りました。

Rimg65222018年6月10日撮影

カーシェア ココにあります!」と書かれています。何かおかしいと私のアンテナが反応しました。

「カーシェア」とも言われるようになっていますが、本来は、「カーシェアリング」です。元の英語は、「car sharing」。

『広辞苑』にも『デジタル大辞泉』にも「カーシェア」はなく、「カーシェアリング」のみが記載されています。「自動車を複数の個人会員や会社で共有し、互いに利用する仕組み。欧米で普及、2002年日本でも事業化が始まる」(『デジタル大辞泉』)。

「カーシェアリング 会員募集!」、「カーシェアリング 利用できます!」ならすんなり理解できます。

「カーシェア ココにあります!」と呼びかけられると、「ベッドメイキング あります」、「ウォーキング あります!」と同様どうも落ちつきません。

前回、「ちょっと気になった看板類(104)」

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ちょっと気になった看板類(104)

昼食を摂りに入った食堂のテーブルの上にノンアルコール飲料の説明書が置いてありました。キリンが作ったものです。「ノンアルコール飲料ユーザーの4人に1人が不満を感じている」と書かれています。

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2018年7月21日撮影

気になったのは、「ノンアルコール飲料を飲む人のことをユーザーと言うのか」という点です。

手元の『広辞苑』を引いてみました。「ユーザー」の説明として、「使用者。利用者。自動車・機器などを買って使う人にいう」とあります。『大辞泉』も「利用者、使用者」です。私もそういう意味で理解していました。

念のため英語の辞書も参照しました。『ジーニアス英和辞典』の「user」の項を見ると、普通の意味の他に「麻薬常用者」という意味も掲載されています。キリンの説明書は、「ノンアルコール飲料常用者」という意味で使っているのでしょうか。

マーケッティングの分野ではユーザーを消費者の意味に使っているのかもしれませんが、ノンアルコール飲料の愛飲者をユーザーという表現には違和感を感じます。

「ノンアル」とか「コミセン」とか、安易なカタカナ語の短縮形は止めるべきだと思います。

前回、「ちょっと気になった看板類(104)」

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ちょっと気になった看板類(104)

大きな電気店の入口に写真撮影機が置いてありました。履歴書用、パスポート用の写真を自分で撮影できる装置です。目を惹いたのはキャッチコピーです。

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「肌色の明るさが選べる肌美人スーパー 美肌効果+美白 or 日焼け効果」、「健康的な肌色~透明感のある肌色まで」、「日焼け◄ 標準 ►  美白1 ►  美白2」と書かれています。

写真は、絵と違って実物をありのままに伝えるものとされています。この常識をもったままで、「日焼け」効果を施した写真を見せられたら、写真の人物は優雅なバカンスを楽しんできたのかと思わされます。「美白2」効果を施された写真から、色白さんだと判断させられそうです。

「色白は七難隠す」と言われますが、このキャッチコピーを見てしまった後には、人物写真は実物を見るまで信用できないことになります。まあ、見合い写真だけで判断してはいけないことは誰でも知っていることですが、ここまであからさまに書かれると、ちょっと笑ってしまいます。

昔から美しく撮ってくれる写真家はもてはやされてきました。写真家は、ディジタル処理を施すでしょうが、キャッチコピーのようなあからさまテクニックは口にしないでしょう。

映像処理技術の発達が写真そのものの真価を貶めていると言えないでしょうか。

前回、「ちょっと気になった看板類(103)」

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ちょっと気になった看板類(103)

前回、時代の流れのなかで「不織布」という不思議な感じのする言葉が定着していることを紹介しました。

G9vhou7g_3今回は「筆」と「ペン」で考えてみます。「筆」の本来の意味は、「墨・絵具・漆などを含ませ、文字または絵をかく用具。竹管または木製の軸の先に狸・兎・鹿などの毛を穂にしてはめたもの」(『広辞苑」)です。「ペン」が由来する英語の「pen」は、印欧祖語、ラテン語、フランス語を経て中世英語に入ってきた言葉で、原意は「鳥の羽をとがらせたもの」(『英語語義語源辞典』)です。

ところで、私たちが日常使っている「万年筆」は筆ではありません。「万年筆」は、「中空のペン軸にインクを入れ、その先に金または合金のペン先を取り付け、使用するにしたがって、インクがペン先に伝わり出るように装置したペン」(『広辞苑」)であり、「万年ペン」と言う方が実態に合っています。

一方、「筆ペン」という言い方も定着しています。これは基本的に小筆です。軸に墨を入れ込んだものを「万年筆ペン」と称することもあります。

「筆」がペンで、「ペン」が筆であるという逆転現象が起こっています。「筆が立つ」、「ペンは剣よりも強し」という言いまわしは、すでに書く道具としての筆やペンの意味ではなくなっています。「万年筆」、「筆ペン」は語義が変遷した一つの例ではないかと思われます。

紀元前後の中国の歴史ドラマを観ると、登場人物が竹簡に筆を用いて文字を書いている場面がしばしば現れます。およそ紀元前500年に活躍した兵法家・孫武の書いた『孫子兵法』も竹簡に筆で書かれたものです。筆は2000年以上の歴史をもっています。

西欧小説などの登場人物が、鵞鳥の羽を道具にして文字を書いている挿絵をよく目にします。「pen」の原義が「羽」であることはよく理解できます。ちなみに、ドイツ語でペンは、「Feder」ですが、これも「羽」を意味する言葉です。1700年代から1800年代に活躍したドイツの詩人・作家のゲーテも羽ペンを使って作品を書いています。

ついでながら、帚木蓬生の小説『日御子』は、卑弥呼を題材にした小説です。時代は2~3世紀の頃で、日御子は司馬一族が権勢をふるう魏にも使節を送ります。『三国志』に登場する司馬懿(しばい)は孔明と熾烈な闘い繰りひろげた軍師です。『日御子』は日本には文字がなかったという設定です。帚木蓬生の講演が久留米であり、私も聞きに行きました。「卑弥呼の居城は久留米の高良山に置いた」と説明があり、私も含め聴衆は喜びました。

もう一つついでです。帚木蓬生は講演のなかで次のように言いました。「皆さんは、男と女の違いは足と足の間にあると思っているでしょう。違うのです。男と女の違いは耳と耳の間にあるのです」と。「耳と耳の間」とは脳のことです。非常に印象的で巧みな表現なので、忘れられません。

前回、「ちょっと気になった看板類(102)」

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ちょっと気になった看板類(102)

銀行からマスクをもらいました。袋の表に、「高密度フィルター内臓 かぜ・花粉・黄砂・ホコリをカット 使い切り不織布マスク」と書かれています。
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「不織布」はちょっと腑に落ちない単語です。

もともと「布」とは、「麻・葛などの植物繊維で織った織物」(『広辞苑』)で、「不織布」は、「織らない布。繊維を合成樹脂その他の接着剤で接合して布状にしたもの」(『大辞泉』)です。

理屈を言うと、織ったものが布ならば織らないものは布ではないことになります。新しい技術が新しい布状のものを作り出したとき、適切な名称をつけることができなかったということでしょう。「不織布」は織り姫が作成したものではないということは確かです。

「かぜ・花粉・黄砂・ホコリをカット」も気になります。マスクは、かぜ・花粉・黄砂・ホコリを遮断するのであって、刃物ではないのでカットはできないでしょうと突っ込みを入れたくなります。カタカナ語を使うとすれば「ブロック」でしょう。

前回、「ちょっと気になった看板類」(101)」

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ちょっと気になった看板類(101)

久留米市の東にうきは市があります。うきは市は筑後地方の一部なので、ときどき行くことがあります。210号線を走りますが、帰るとき左側に「日本一たい焼」の店があり、たいてい寄り道をしてたい焼を買います。あんこと皮のバランスがよくとてもおいしいのです。

ところで、この店のメニューには、「たい焼各一匹」いくらと値段がついています。

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2018年1月11日撮影

生きている魚はふつう「匹」で数えます。「池には鯉が10匹いる」、「水槽には金魚が5匹いる」という言い方はごく自然です。水揚げされてからの魚は、「匹」だったり、「尾」だったりします。

この店のたい焼は「匹」で数えているので、生きている魚として扱われています。「たい焼が『匹』か」と思わず苦笑してしまいます。

そういえばひところ、「およげ!たいやきくん」という歌が流行りました。

まいにち まいにち ぼくらはてっぱんの/ うえで やかれて いやになっちゃうよ/ あるあさ ぼくは みせのおじさんと/ けんかして うみに にげこんだのさ

「たいやきくん」は海で泳いだのだから、「匹」でいいのか。

外国人が日本語を学ぶとき、助数詞には苦労するそうです。種類が多くて覚えるのは大変です。「1ぴき」、「2ひき」、「3びき」という音を聞いて、「どうして発音まで変わるの?」と質問しそうです。正しく説明できる日本人は少ないはずです。

「あんこの入ったまんじゅうをどうして『匹』と数えるの?」と外国人が質問したら、どう答えたらいいでしょう。

前回、「ちょっと気になった看板類(100)」

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