映画鑑賞

「太祖王建(ワンゴン)」を鑑賞

韓国ドラマ「太祖王建(ワンゴン)」を観ました。全200話という長大ドラマです。1話が50分くらいですから、時間にすれば166時間になります。これだけのドラマを義務として観なさいと言われたのなら、苦痛で悲鳴をあげたことでしょう。しかし、ドラマは観出したらやめられない面白さがありました。1話を観終わったら、すぐ次の1話を観たくなる本当に面白いストーリーが展開しました。これだけ長大な物語なのに、中だるみがまったくありません。高い緊張感を維持するドラマの質は賞賛に値します。
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物語は西暦800年代の終わりから始まります。一千年の歴史を誇った新羅(しんら)が朝廷内の紛争とずさんな政治とによって衰退し始めていました。こうした状況のなかで、新羅の王族の一人であったクンイェが徐々に力をつけ、後高句麗(ごこうくり)を建国します。一方、キョンボンは朝鮮半島の南西部に後百済(ごくだら)を建国します。

物語の主人公は、ワンゴンです。ワンゴンは海商ワン・リュンの息子として生まれます。誕生直前に朝鮮の高僧トソンが大成すると予言しました。父の保護のもとに学問と武術に励みます。ワンゴンは。強大な権力を持つようになったクンイェの部下になり、数々の武勲をあげ、クンイェと義兄弟のちぎりを結びます。後に、賢明だったクンイェが暴君化していくなかで幾度も死と隣り合わせの危機が訪れます。手に汗を握るシーンが続きます。

クンイェの暴政に歯止めがかからなくなったときワンゴンは仲間ととももに革命を起こします。ワンゴンは後高句麗の皇帝の位につき、国号を高麗(こうらい)と改めます。

新羅が衰退した時期でもあり、後百済と高麗は二大勢力となり、勝った方が統一朝鮮の頂点に立ちます。高麗の皇帝・ワンゴンと後百済の皇帝・キョンフォンとの死闘が延々と続きます。繰り返される戦争は武力と知力のかぎりを尽くします。そこはドラマ、観る者を飽きさせない工夫がされています。

ドラマのところどころに歴史的な解説が挿入されます。「歴史書には諸説あるが、本ドラマではこういう解釈と説によっている」と。ドラマ性を高めるための措置であるとの解説は頷けます。

後百済の皇帝・キョンフォンは、後継者を正妻の息子・シンゴムとするか側室の息子・クムガンとするか迷います。キョンフォンの逡巡が臣下の間に不和を生じさせ、国力の衰退へと続きます。最終的には非常にドラマチックな展開により、ワンゴンの高麗が、新羅と後高句麗を打ち負かし、朝鮮を統一します。

キョンフォンは主人公・ワンゴンの敵ではありますが、非常に魅力的な英雄として描かれており、ドラマに深みを与えています。キョンフォンの軍師・チェ・スンウとワンゴンの側近・チェ・ウンの知略のたたかいも見所の一つです。クンイェの軍師であるチョンガンの悪辣な企みにも筋が通っており、ドラマの面白さを強めています。前半には、ワンゴンとヨンファの悲恋も描かれていて、私も同情の涙を流しました。韓国ドラマの質の高さに感心しました。

高麗は現在のコレアにつながるとの解説がドラマの最後に流れました。

ドラマをもっと詳しく知りたいと、公式ガイドブック『太祖王建』を買い求め、登場人物や歴史、地理を確認しました。

私はかつて5、6世紀に福岡県南西部を支配した豪族・磐井について書いたことがあります。八女市には磐井の墓である岩戸山古墳があります。磐井の母は朝鮮の新羅(しんら)王朝の紫雲媛(しうんひめ)です。紫雲媛は進んだ朝鮮の文化を八女にもたらしたとされています。ワンゴンの時代から数百年遡った新羅は当時の朝鮮で強国の一つでした。「太祖王建(ワンゴン)」を観て、私の中で岩戸山古墳と朝鮮がうまくつながりました。

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韓国ドラマ「大王世宋」を鑑賞

韓国ドラマ「大王世宋(テワンセジョン)を観ました。1話1時間で全86話の長大ドラマです。先に同じ人物を主人公にしたドラマ「根の深い木」を観ました。「根の深い木」がスリラー的な要素を持ったドラマであるのに対し、「大王世宋」は正当派の伝記ドラマです。

朝鮮の名君として知られ、ハングルを創製した王の物語なら観ておかなくてはと思ったのがきっかけでした。ドラマに一貫して流れているのは、王が民を思いやる心です。多くの視聴者が、そして私が危機にある王を見守り、大業を果たそうとする王を応援したくなるのは当然です。

主人公は、李氏朝鮮の第3代の王・太宋の第3王子・忠寧です。忠寧は後に第4代国王・世宋(在位1418年~1450年)になります。

第4代の国王になるべく定められた第1子の譲寧は乱暴で無思慮でした。それを批判すれば、忠寧自身が窮地に陥る危険性があったため、息をひそめて生活する時期が相当長く続きます。譲寧は判断の誤りと不祥事のため国王を継ぐ地位を失い、忠寧が世子になります。

忠寧には次々に難題が降りかかりますが、彼は賢さと勇気、粘り強さで何とか困難を切りぬけ、ついには国王に就任します。しかし先代の国王・太宗は軍事と人事を握ったまま権力を保持します。

日本の倭寇をめぐる争い、周辺異民族との確執と和解等々、解決すべき課題は次々の押し寄せます。なかでも、大国・明との確執には特別な困難性がありました。明は強大な軍事録を背景にたえず朝鮮に圧力をかけます。

本ドラマは恋愛に重きを置いていませんが、豪族の娘ハン・ダヨンと奴婢チャン・ヨンシルとの相思相愛は唯一でありながら、悲恋として描かれていませす。ハン・ダヨンはチャン・ヨンシルと引き離され、明の皇帝の側室に献上されます。チャン・ヨンシルは大変な苦労を経て、後に兵器の開発、天文機器の製作に才能を発揮し、国王を助けます。

世宋は晩年にはハングルの創製に取り組みます。朝鮮人民には漢字でなく、簡単に覚えられる文字が必要との考えをもちます。新しい文字を創るための言語学的苦労も描かれます。しかし、文字の創製阻止に明は強大な圧力をかけます。朝鮮の上層部も強く反対します。世宋と反対勢力の壮大なる闘いが展開し、ドラマの最終部を盛りあげます。

善役も悪役も類型的ではありません。状況の変化にしたがって善役が悪役に、悪役が善役に移行します。悪役も地位や利害によってさまざまな段階が描き分けられています。登場人物が多彩で、名前も覚えにくく漫然と観ていてると筋が理解できなくなることがあります。とにかく面白く見応えのあるドラマでした。

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韓国ドラマ「根の深い木」を鑑賞

韓国ドラマ「根の深い木-世宋(セジョン)大王の誓い」を鑑賞しました。全24話、1話が1時間10分で、全話28時間の物語です。

ある新聞の書評欄で、本ドラマはハングルを創った王の物語であり、原作は韓国の小説家イ・ジョンミョンによるとの紹介がありました。ハングルが朝鮮の王によって公布されたものであることは知っていました。前々からどんな動機と経緯で創られたものか知りたいと思っていました。

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ドラマは一応史実を踏まえながらも大きなフィクションを含んでいます。世宋の父の治世に奴卑という低い階層のなかで育った男の子トルボク(後のカン・チェユン)と女の子タム(後のソイ)は、大の仲良しでした。過酷な状況のなかで二人は離ればなれになり、互いの生死を知ることなく成長します。成人した二人は後に運命的な再会を果たします。

一方、王の世宋は漢字で書き表していた朝鮮語の表記を、民衆に門戸を広げようとハングルの創成を思い立ちます。創成には大変な苦労がともないます。そのうえ、新しい表記法は社会の秩序を乱すと官僚たちが反対し、併せて社会を毒すると執拗に反対する秘密結社の存在がありました。

世宋大王、官僚、秘密結社のたたかいが延々と続きます。それにカン・チュユン、ソイの過去と現在が絡みます。正義の人であれ、悪人であれ、どっちつかずの人であれ、それぞれの登場人物のせりふには説得力があります。本ドラマにのストーリーはミステリー仕立てで謎解きの楽しみもちりばめられています。1話見終わったら、次の1話を見ずにおれません。忙しい人にはお勧めできません。必ず寝不足になってしまいます。

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韓国ドラマ「チュモン(朱蒙)」を観る

時代は紀元前80年頃。かつて広大な地域を支配していた古朝鮮は漢によって滅ぼされ、民衆は圧政に苦しんでいます。扶余国の第三王子として育てられたチュモンが困難を排しながらしだいに頭角を現し、再び古朝鮮の栄光を取りもどし、高句麗(コグリョ)を建国する壮大な物語です。


登場人物は多彩です。古朝鮮を再建しようと果敢に闘い、志なかばで死んだヘモス将軍(後にチュモンの父とわかる)。献身的にチュモンを育て励ますチュモンの母、ユファ。チュモンと運命的な出会いをし、後に結婚するソソノ。 チュモンの育ての親、扶余国の王、クムワ。チュモンを陥れようとする王妃並びに、息子で第一王子と第二王子のテソとヨンポ。このほかにさまざまな人物が登場します。利害が交錯しており、筋は複雑に展開します。


前半は、頼りないふつうの青年だったチュモンが徐々に知恵と力をつけていく成長物語です。後半は古朝鮮の再建に向けて死と隣り合わせの危機を乗り越えていく苦難の物語です。チュモンには、祖国の独立と苦境にあえぐ民を救うという大義があります。ドラマの視聴者は、チュモンが危機に陥ったときにははらはらどきどきし、危機を乗り切ったときには安堵します。


一話一話はまとまりをもち、ドラマ全体は大きく終局に向かって流れていきます。一話の終わりには次の一話へ興味が喚起されます。全体で81話あり、一話は65分と長い。時間にして88時間です。これほどの長編ドラマに視聴者を引きつける脚本家の手腕、俳優陣の演技にほとほと感心しました。

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映画「赤ひげ」を鑑賞

映画「赤ひげ」のDVDを市民図書館で借りてきて鑑賞しました。黒澤明監督作品で、主演は三船敏郎と加山雄三です。1965年に公開され、数々の賞を取った有名な作品です。作品の存在はよく知っていました。

私は前進座の演劇「赤ひげ」は観たことがあります。田島栄脚色、嵐圭史主演でした。

時は江戸時代。江戸小石原に貧しい人々を対象にして治療に当たっているのが舞台となる小石原養生所です。幕府が江戸に設置した無料の医療施設で所長は医師の新出去定(にいできょじょう)です。この療養所にやってきたのは長崎で医学を学んだ保本登(やすもとのぼる)でした。心ならずも赴任してきたエリートの保本は初めのうちは診療活動を拒否します。ところが、赤ひげこと新出の医療技術と人間味を見るにつけ、徐々に貧しい人びと病める患者に心を開いていきます。

映画ではさまざまな挿話が描かれます。そのほとんどが貧しいが故の悲劇です。赤ひげは保本に言います。「病気の原因は、貧困と無知だ。それを克服するのに幕府は何をしてきたか。何もしていない」。演劇なら拍手が起こるところです。現代にも通じる台詞で、黒澤監督の心意気を感じとりました。映画は保本の成長物語です。

私もよく知っている俳優がたくさん出演しています。山崎努、団令子、香川京子、二木てるみ、東野英治郎、志村喬、笠智衆、杉村春子、田中絹代、西村晃、藤原釜足、菅井きん、荒木道子、左卜全等々です。それぞれが個性的であり、黒澤監督の白黒映画ならではのカメラワークが冴えています。

黒澤監督や三船敏郎がいくつかの賞を受賞しているのは頷けますが、12歳の少女を演じた二木てるみがブルーリボン賞の助演女優賞を受賞しています。熱演でした。

前々から観たいと思っていた映画でした。ストーリーに浸れて満足しています。

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中国ドラマ「ミーユエ」を鑑賞

中国の歴史ドラマ「ミーユエ 王朝を照らす月」の全話を鑑賞しました。DVDのケースには、2016年に中国で最も人気の高かったドラマで、制作費は58億円とありました。全部で81話です。1話が45分ですから、60時間と45分の大作です。

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1話観終えると次がすぐ観たくなる、本当に面白いドラマでした。時代は紀元前4世紀の頃、魏、韓、趙、楚、斉、燕、秦の7大国が覇をきそっていた戦国時代。楚の王女が秦王のもとに嫁ぎます。そのおつきとして王女の妹(側室の子)も秦におもむきます。主人公は王女の妹・ミーユエです。

ミーユエは、側室の子であるが故に子ども時代からひどい扱いを受けます。秦に移ってからもいじめは続きます。しかし、ミーユエは美しく賢い女性です。数々の苦難を乗り越えていきます。ミーユエの初恋、秦王の寵愛、遊牧民の王との愛がストーリーの中に折り込まれています。王位をめぐる権力闘争、後宮での妬み、妨害、策略が渦巻きます。まさに手に汗を握る展開が続き、途中で視聴を止めることはできません。

悪役はもちろん登場します。悪辣で陰険な人物で、その程度は並ではありません。しかし、悪人は悪人なりに論理がしっかりしています。これまで中国ドラマを何本か観てきましたが、全体として台詞が論理的で、情緒的な要素が少ないように感じます。賢者、愚者、弁舌にすぐれた人、秀でた軍人、等々登場人物は多彩です。

「ミーユエ」の舞台、衣装はまことに豪華です。登場人物の数が多く、名前を覚えるのが大変です。兵士の数は膨大で、迫力があります。こうした要素が備わっているため、場面、場面が重厚な印象を与えます。

ミーユエは秦の国力を高め、秦による中国統一の基礎を造りました。ミーユエは秦の始皇帝の祖母にあたります。ドラマは死期を悟ったミーユエが、兵馬俑を作る作業場を視察する場面で終わります。

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中国歴史ドラマ「項羽と劉邦」を鑑賞

中国の歴史ドラマ「項羽と劉邦」を観ました。DVD40枚、80話あります。1話が45分ですから、60時間の長編ドラマです。貸しビデオ屋から3、4枚借りてきて見終わったら、すぐ借りにいくを繰り返しました。

物語は紀元前200頃から始まります。秦の始皇帝の晩年期。秦の苛烈な政治のもとで、民衆は苦しんでいます。人びとは万里の長城、墳墓の造成に駆りだされました。

始皇帝は中国各地を巡行中に病死します。二世皇帝を擁立したのは宦官の趙高(ちょうこう)です。ドラマの前半は趙高の悪辣ぶりがたっぷりと描かれます。趙高は皇帝に鹿を「馬だ」と言って献上します。群臣は趙高に睨まれることを恐れ、「これは馬だ」と口をそろえます。「馬鹿」の由来とされる逸話もドラマに組み込まれています。

秦の中央政府の力が衰えると、秦に滅ぼされた楚の項羽と平民出身の劉邦が打倒秦の旗を掲げて徐々に力をつけていきます。豪快な項羽と柔軟な劉邦との戦いがドラマの全編を貫きます。

項羽と劉邦にはそれぞれを支える将軍、側近がいます。項羽には軍師の范増(はんぞう)が、劉邦には参謀の張良(ちょうりょう)と官吏の蕭何(しょうか)がいます。有力な取りまきが独自の役割を果たしており、ドラマの見所となっています。

私が注目したのはドラマの主要登場人物の台詞です。戦う将軍、義を重んじる賢人、悪政を執行する役人、それぞれが口にする台詞は本当に説得力があります。まさに話術のお手本と言えます。

項羽が愛したのは絶世の美女虞姫(ぐき)。こちらは純愛です。劉邦が愛したのは正妻の呂雉(りょち)、曽氏(そうし)、戚夫人(せきふじん)、薄姫(はくき)。こちらは多彩です。

敗戦が避けられないと悟った項羽が虞姫を前に次の詩を詠みます。私は詩そのものは知っていましたが、今回ドラマを観て切実は響きを感じることができました。

  力山を拔き、氣は世を蓋ふ。
  時利あらず、騅逝かず。
  騅の逝かざる、奈何す可き。
  虞や虞や、若を奈何せん。
   *騅(すい)は項羽の愛馬。

最後には、項羽と劉邦の壮絶な戦いが繰りひろげられ、劉邦が勝利します。劉邦は前漢王朝を打ちたてることになります。

主な登場人物だけでも60数名で、戦闘場面は数え切れないほど兵がいます。兵、軍馬が戦う場面は壮絶です。

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ドラマ『孫子兵法』を観る

中国ドラマの『孫子兵法』(2008年作)を観ました。1話は50分、全41話です。観だしたらやめられない面白さがあります。国と国が争う時代を描いているので、戦闘シーンも多いのですが、中国独特の風景を取り入れながら迫力のある場面が続きます。大河ドラマでたくさんの登場人物が入り乱れます。複雑な人間模様もたっぷり楽しむことができます。
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主人公は孫武(そんぶ)。「孫子」の「子」は、尊称。中国の春秋時代(紀元前770年から前451年)の兵法家です。斉(せい)の出身で、呉(ご)王の(こうりょ)に仕え呉の発展に尽くします。

物語の前半は生国である斉の勢力争いの犠牲となって祖国を捨て、呉王に拾われるまでの雌伏の時期が描かれます。孫武はこの間に13編からなる「兵法」を執筆し、才能を開花させます。

同じく、斉の国の出身の英雄である国無咎(こくむきゅう)の遍歴もストーリーの重要な要素です。孫武と国無咎は幼いときからの親友でしたが、さまざまな事情から不倶戴天の敵として対峙します。孫武と相思相愛の仲であった高紫蘇(こうしそ)が孫武と国無咎の二人にからみ、ドラマは厚みを増します。

物語の後半は、呉と越(えつ)という二つの国の暗闘が描かれます。互いに間諜を送り込み、敵側の官吏を籠絡し、小競り合い大競り合いを繰り返します。「臥薪嘗胆」、「会稽(かいけい)の恥」のエピソードが折り込まれています。

最後の最後。自らが仕える王さえ信頼できなくなった孫武の悲劇、それゆえの奇策。ドラマの観客は兵法家孫武に同情し共感を覚えます。「もう一話、もう一話観てから寝よう」とドラマに引っ張られ、しばらくは昼間に眠い目をこすりながら仕事をするはめになりました。

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アニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」を観ました(2/2)

私は息子が小学生のとき、アニメの原作である斎藤惇夫の『冒険者たち ガンバと十五匹の仲間』を読み聞かせてやりました。作品は、登場するネズミの個性が丁寧に描き分けられておりストーリー展開も巧みで、上質の児童文学です。私は斎藤ファンになり、ひとりで『グリックの冒険』、『ガンバとカワウソの冒険』を読みました。

そのご、この作品は連続テレビアニメとして放映されましたが、これは私は観ていません。テレビアニメをもとに劇場版のアニメ「冒険者たち ガンバと七匹のなかま」が作られました。自主上映の会で放映されたことを覚えています。ものすごく面白かったので、後にビデオ屋で探し回り、家で鑑賞したこともあります。

あれから20年も経過しての最新作「GANBA ガンバと仲間たち」でした。十分満足したのですが、前作には違った面白さがあったという思いから離れることができませんでした。

インターネットでいろいろ探していると、旧作がネットオークションに出されていました。VHSですが、2,900円で落札して手に入れました。さっそく家で鑑賞しました。やはり私の記憶どおりでした。絵は平板ですが、しかし、動画としての動きも十分です。ユーモアとペーソスが適度に埋め込まれています。
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新作と旧作、私の評価は率直にいって「甲乙つけがたし」というところです。感激を分かち合いたいと思い、友人に「ビデオテープを貸してあげる」と話したところ、「VHSは家で観ることができない」とのことでした。時代は変わり、環境も変化しています。

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アニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」を観ました(1/2)

昨年の秋、アニメ映画「GAMBA ガンバと仲間たち」が映画館で上映されました。新しいアニメで主人公のガンバがどんなふうにがんばるのか期待に胸を膨らませて観にいきました。宣伝文句には、「24年ぶりの復活。構想15年 、総製作費20億円のビッグプロジェクト」とあります。3Dの眼鏡をかけて観賞しました。

ストーリーはこうです。ある島に住んでいるネズミがイタチの集団に襲われ絶滅の危機に陥ります。イタチの首領は知恵にも長けている残忍なノロイ。島を逃れ出た子ネズミのチュータは街に助けを求めてやってきます。話を聞いたのは街ネズミのガンバとボーボ、そして海ネズミたち。ノロイの怖さを知っている海ネズミたちは助けに行くことを躊躇しますが、ガンバの勇気にほだされ、ともにノロイとの戦いに行くことになります。

コンピューターグラフィックの進化によって、ネズミ、イタチ、自然の風物は立体的に表現されています。動きがとてもなめらかで、色もきれいです。これだけの動画を作るのに一体どれだけの労力が費やされているのでしょう。

作品の構造は、黒澤明監督の「七人の侍」に似ています。壮絶なたたかい、知恵比べ、仲間内の不和と団結…。ストーリーは緊張感を保ちながら進みます。大人も子どもも文句なしに楽しめるアニメでした。

アニメ映画の公式ホームページではタレントの中川翔子がガンバを熱く語っています。私は中川翔子ことショコタンのファンですが、ガンバに対するショコタンの思い入れにかなり近いものを感じました。

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